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かまいたちの夜×3攻略トップ / プロローグ

プロローグ


 50年に一度、三日月島一帯に訪れる暴風、かまいたちの夜。


 そこで起こった、恐ろしくも哀しい殺人事件から数カ月後……。香山はあるものを受け取るために東京にやってきていた。喫茶店で待ち合わせをしていた相手は美樹本。美樹本によると、まもなくアシスタントが持ってくるという。


 それを持ってきたアシスタントとは可奈子。そのあるものとは、数カ月前の事件前日に美樹本が撮影していた三日月館の写真だった。「こんな写真、どうするんですか?」可奈子が聞く。香山は三日月館を修復して死んだ人間の供養をちょうど1年後に皆でやりたいと言った……。


 翌年、夏。


 荒れた生活をしている俊夫のところへ透から電話がかかってきた。「香山さんが、あの館を修復したんですよ。それで、みんなで供養のために集まらないかって」一度は断ろうとしたが、ある言葉が心を騒がせ、反射的に「分かった」と答えていた。


 透は電話を切るとキッチンにいる真理に「俊夫さんも参加してくれるって」と伝えた。シュプールの経営を引き継いだ真理、皮肉にも事件のおかげで有名になり、ある程度繁盛していた。透は大学が休みのときに臨時アルバイトとして手伝いに来るようになったのだった。昼食後、透はワインを運びに行った地下室で見覚えのない鍵を拾う。よく見ると、鍵には三日月館についていた岸猿家の紋章がついていた。


 部屋でメールを打つ啓子。迷った挙句、送信できずに落ち込んでいるところに携帯の着信音が鳴り響いた。「…はい。もしもし」、「あ、もしもし。啓子ちゃんか? わしや。香山や」事情を説明され、最初は渋っていたが、可奈子と美樹本も参加すると聞き、啓子も参加の返事をする。

 電話を切った香山は修復が終わった三日月館を見下ろしていた。そこで船長から、館に眠る財宝の言い伝えを聞く。さらにあの館は呪われているという。建て替えたときに金目のものは見当たらなかったので、財宝は気にならなかったが、呪いのほうには引っかかるものがあった…。


 物語は動き出す。三日月島事件の惨劇を乗り越えた登場人物が、再び三日月島を訪れる。供養のため、真相究明のため、自身のため、さまざまな思惑が新たな事件を引き起こす。



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